2023年11月5日 （仮訳）韓国のホウライタケ型およびモリノカレバタケ型菌類(1)：3種の興味深いCrinipellis属菌 Antonín, V., Ryoo, R., & Shin, H-D. 2009. Marasmioid and gymnopoid fungi of the Republic of Korea. 1. Three interesting species of Crinipellis (Basidiomycota, Marasmiaceae). Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2009/00000108/00000001/art00051 [Accessed November 5, 2023] 【R3-11126】2023/11/5投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 韓国からCrinipellis rhizomaticolaを新種、C. nigricaulis var. macrosporaを新変種としてそれぞれ記載した。 また、韓国新産種としてC. zonataを報告したほか、新組み合わせC. trichialisを有効記載した。 これらの種および変種を含むITS領域に基づく分子系統解析を実施した。 韓国江原特別自治道春川市東山面鳳鳴里 江原大学校実験林 （新変種） Crinipellis nigricaulis var. macrospora Antonín, R. Ryoo & H.D. Shin 語源…大きな胞子の（担子胞子のサイズから） 【よく似た種との区別】 Crinipellis nigricaulis（クロカミオチバタケ） 東アジアに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁（同じクレードBに含まれる） 本変種と異なり韓国ではなく日本に分布する 本変種より担子胞子が短い 本変種より担子胞子の幅が広い 本変種より担子胞子のQ値が大きい 本変種より縁シスチジアのサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Crinipellis actinophora 本変種より傘のサイズが大きい 本変種と異なり傘が帯黒褐色 本変種より柄がずっと短い 本変種より担子胞子が短い Crinipellis alcalivirens 本変種と異なり単子葉植物に生じる 本変種より傘のサイズが大きい 本変種と異なり傘がさび色～栗褐色 本変種より柄が短い 本変種より担子胞子が短い 本変種より担子胞子の幅が広い 本変種と異なり側シスチジアを欠くのではなく有する 本変種と異なり縁シスチジアが箒状でない Crinipellis trichialis 本変種と異なり単子葉植物に生じる 本変種より柄が顕著に短い 本変種より担子胞子が短い 本変種より担子胞子の幅が広い 本変種と異なり側シスチジアを欠くのではなく有する 本変種と異なり縁シスチジアが箒状でない Crinipellis sapindacearum 同じ双子葉植物に生じる 本変種より柄が顕著に短い 本変種より担子胞子が短い 本変種と異なり側シスチジアを欠くのではなく有する Crinipellis tucumanensis 同じ双子葉植物に生じる 本変種より柄が短い 本変種より担子胞子が短い 本変種と異なり側シスチジアを欠くのではなく有する 本変種と縁シスチジアの形状が異なる 韓国済州特別自治道済州市牛島 （新種） Crinipellis rhizomaticola Antonín, R. Ryoo & H.D. Shin 語源…根茎に生息する 【よく似た種との区別】 Crinipellis alcalivirens 側シスチジアが良好に発達する 本種と異なり単子葉植物に生じる 本種より傘のサイズが小さい 本種と傘の形状が異なる 本種より柄が短い 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり側シスチジアが便腹形、類紡錘形またはアンプル形 Crinipellis trichialis 本種と異なり単子葉植物に生じる 本種より傘のサイズが小さい 本種より柄が顕著に短い 本種より担子胞子の幅が広い Crinipellis sapindacearum 双子葉植物に生じる 本種より傘のサイズが小さい 本種より柄が短い 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアが箒状細胞である Crinipellis tucumanensis 双子葉植物に生じる 本種より傘のサイズが小さい 本種と異なり傘が帯黄褐色 本種より柄が短い 本種より担子胞子のサイズが小さい Crinipellis pseudosplachnoides 本種と異なり韓国ではなくアフリカなどに分布する 本種より傘のサイズが小さい 本種と異なり傘が淡褐色 本種より柄が短い 本種より側シスチジアのサイズが大きい 本種と異なり側シスチジアが円筒状棍棒形 Crinipellis glaucospora 本種と異なり傘が帯赤褐色 本種より柄が短い 本種と異なり柄が濃い帯赤褐色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より側シスチジアが短い 本種と異なり側シスチジアが波状紡錘状でほとんどの場合鋭頭 本種と縁シスチジアの形状が異なる Crinipellis scabella（ニセホウライタケ） 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり傘の地色が淡クリーム白色 本種と異なり傘表面の毛がより淡い橙色～赤褐色である 本種より担子胞子の幅が広い 本種と縁シスチジアの形状が異なる （韓国新産種） Crinipellis zonata (Peck) Sacc. （新組み合わせ） Crinipellis trichialis (Lév.) Pat. ex Antonín, Ryoo & H.D. Shin 旧名：Agaricus trichialis Lév. 【よく似た種との区別】 Crinipellis nigricaulis var. macrospora 本種と異なり単子葉植物に生じるという特徴を欠く 本種より柄が顕著に長い 本種より担子胞子が長い 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり側シスチジアを有するのではなく欠く 本種と異なり縁シスチジアが箒状である Crinipellis rhizomaticola 本種と異なり単子葉植物に生じるという特徴を欠く 本種より傘のサイズが大きい 本種より柄が顕著に長い 本種より担子胞子の幅が狭い